「ユーザーインタフェイス(UI)は製品そのものだ」「機能はデザインの一部でしかない」という認識を広めたい。それにより企業が優れた製品を生み出し、ユーザが優れた製品を手にし、企業も利益を得ることができる。そういう、いまより良い産業社会(とくにWeb、ソフトウェア分野)を実現していきたい。
Appleもときどきへんなことをします。
新しいiMovieはあまりにもUIが従前と異なり、古くからのiMovieユーザである僕はかなり混乱したあげく、使うのをやめてしまいました。あれだけ違うUIを用意するなら、もはや違う名前のソフトにしてほしいと思ったほどです。
「UIが変わりすぎると、同じ製品だと認識できなくなる」それはなぜか?
新しい技術によって従来の枠組みを超えたダイナミックな世界観の提供が可能になったとしても、それを利用するユーザーの世界観はすぐには変化しません。むしろ開発者やデザイナーは、人が道具のユーザーインターフェイスに接する際の認知的な特性に合わせて、新しい技術の実装方法を考えなければならないのです。ユーザーにとっては常に、ユーザーインターフェイスこそが製品そのものだからです。
ということです。
「ユーザーインタフェイス(UI)は製品そのもの」だから「UIが変わりすぎると、同じ製品だと認識できなくなる」のです。
企業はどのように「UI」と向き合うべきか?
「製品に投資する」といいつつ「UIに投資しない」企業があります。危険です。その投資は「製品の魅力・価値を高める投資」になっていないのではないでしょうか?
Webやソフトウェアの、サービスやプロダクトを企画・開発する会社は、もはや「UIデザイン」が「製品の魅力」そのものであることを認識した方が良いのではないでしょうか?
ビジネス・パーソンもエンジニアも「機能」にばかり注目しがちです。しかし、「機能はデザインの一部でしかない」ということを知ってください。
Appleやニコニコ動画(ニワンゴ)などの躍進企業から学べることは? 「機能」にばかり注目していてはダメだということです。「UI」「ユニークなユーザ体験の設計」に投資した結果が、いま実際にプロダクトになって評価されているといえます。
デザインとは「どう見えるか(how it looks)」ではなく、「どう機能するか(how it works)」の問題であると言ってます。「機能」といっても'feature'や'function'ではなく'how it works'と言っているのがポイントです。
これから新しく製品(Webサイトやソフトウェア)を企画する際には、決して「機能」から考えないでください。「機能」も内容する概念としての「設計」が重要です。「ユーザ体験の設計」です。
※「ユーザ体験の設計」を「デザイン」と呼ぶこともできます。ただし「デザイン」という言葉を使うと「見た目の問題」だと誤解されがちです。ここでは「ユーザ体験の設計」という言葉を選びました。