ちょっと待て、そもそも「ベンチャー」ってのはなぁ・・・(金で時間を買う)

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ちょっと待て、そもそも「ベンチャー」ってのはなぁ・・・(金が無い) @ ZEROBASE BLOG (2008年03月09日)

さて、ベンチャーには金が無い、というわけで、ローコスト・オペレーションを考えるわけですが、まずは「もっとも削減効果の大きい要素は何か?」を探すことになります。(※コピー用紙の裏も使う、とか、照明をこまめに切る、みたいなのは、ただのケチじゃないでしょうか)

コピー用紙の節約

手間かけて紙を節約して「利益」が出る程度ってのは、つまり「お金を稼ぐほうに時間を使うより、そういう【コストカット】をしたほうが利益が出る」ということであって、要するに「あなたの仕事の生産性というのは、コピー用紙を節約する手間より少ないよ」って言ってるのと同じです。

平本メソッド・ピークパフォーマンス実践シリーズ:「ゼロベース思考」と「時間対価値思考」 (1/2) - ITmedia Biz.ID

つまり、「この作業は自分にそれだけの時給を払ってもらってやる価値があるかどうか」を考えることです。ちょっとした作業だと、つい自分でやってしまっているけれど、それをやることで、結局、損をしていることがあるんです。その時給でほかの人に任せたほうが、能率がいいかもしれない。

それって従業員の生産性が低すぎる。それは従業員の責任ではなく、経営者の無能です。

商売っていうのは「お金を使って、それ以上に回収する」発想が健全です。

「できるだけ少ないお金(元手、資本)で、なんとか儲ける」は起業のアマチュアの発想じゃない?「できるだけ少なく」ではなく「適切な額で、必要以上な無駄を抑える」が正しい。

「お金をかけない」ことで「無駄な努力を生産」してどうする、と思います。

オフィスの立地とタクシー代

商売の内容にもよりますが、重要な取引先、株主、仕入先などへの移動時間を最短にする立地を選び、タクシー代をケチらないこと。

(※「京都に引っ越すはてなはどうなんだ」とか「京都から出て行かない任天堂はどうなんだ」とかいう粘着ピーポーが出てきそうで面倒くさいので先に書いておくと「経営とは無数のファクターのバランスをとること」だし、唯一の正解はなく、ある会社の失敗要因だった同じことが別の会社の成功要因になることもある)

タクシー代もそうですね。節約の対象がお金か、時間か。まあ、どっちかというよりは、同じ基準で比較すればいい、ということ。つまり自分の時間をお金に換算したうえで、比較する思考ができるかどうか。

会社を辞めずに起業する!(第066号) - 週末起業フォーラム

◆例えば、電車に乗るよりタクシーの方が早く目的に着くとする。 この場合、タクシーを利用するのは「時間の節約」メリットがある というわけじゃな。ハジメ隊員よ、毎日忙しい忙しいと言っている お前のことじゃ、さぞかし頻繁にタクシーを利用しているんじゃろ うな?

◇いえいえ、そんな、もったいない。滅多に乗りませんよ、タクシー なんか。飲み会だって、終電ギリギリには間に合うように調整しま すし。

◆もったいない? 時間よりもお金の節約が大切だというわけじゃ な。

登記を自分でやる起業家

「ベンチャーマネーで資本調達し、成長産業でシェア1位を取ることにより上場を目指す本格派ベンチャー」については、自分で登記をやるってのは、どうなんだろうか、と。

「登記を自分でやるとお金の節約になる」とかいってる起業家はアマチュアだなあ、と思います。

一方で「登記を自分でやることで会社法の基本的な部分が実体験として理解できる」といってる人はアリかもしれません。それが本当に必要だというのなら。

もし、登記の費用を抑えるのが目的で自分で登記している起業家は、創業時の貴重な時間を「払って」たかだか数万円の費用を節約している時点で、その程度の「セルフイメージ」なのかなと。

やっぱり、「わずかなお金のために時間を節約」すべきではなくて、「お金を払って時間を買う」のがプロの起業家じゃないでしょうか。「プロ」という意味は、人様のお金(他人資本)を預って、それを増やすことを約束した起業家という意味で。

経営判断は意志

「金で時間を買う」の前提が「金が無い」だったりするわけで。

経営すると大小さまざまなトレードオフ、矛盾にぶちあたる。そこで必要な判断も、ロジックやデータに根拠を求めるには限界がある。

最終的に意思決定のよりどころになるものは、価値観、理念、ミッション。これが経営判断のよりどころになる。

だからこそ、まずは起業家自身のセルフイメージが大事だと思う。

自分は金を節約してそこそこ儲けたいのか。

金を使って時間を買い、金を動かして大きな事業を創りたいのか。

もしあなたが「ベンチャーマネーで資本調達し、成長産業でシェア1位を取ることにより上場を目指す本格派ベンチャー」で、5年で時価総額1,000億円を目指す起業家ならば、答えは自明ですね。

そのうえで「お金を節約してはならない」「時間を節約しろ」「しかし金は無い」「ローコストで事業運営しろ」という、まあ矛盾みたいな環境の中で「何が大事か」「何が大事ではないか」を考えることになる。ある意味で、これが前にも書いた「金の無いことによる強み」の原因です。

登記を自分でするか否か、タクシーに乗るか否か、コピー用紙を節約するか否か、オフィスの立地をどうするか、そんな大小様々な意思決定のたびに、あなたは自分の価値観、つまり「何が大事か」「何が大事で無いか」を見直す機会を得ているんだ。ただし、あなたがそう意識する限りにおいて。できれば、つねにこの意識を持ってお金を使いたい。しいては、時間を使いたい。

ベンチャー起業において「起業家自身の時間」よりも大切な資源はありません。

途中ですが、このへんで区切ります。次回に続きます。

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このブログ記事について

このページは、Ishibashi Hideto (石橋秀仁)が2008年3月 9日 18:24に書いたブログ記事です。

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