暮らしの中から長い年月をかけて磨き抜かれ、研ぎ澄まされて今日に受け継がれてきた日本人の自然感、美意識の結晶を約600点の映像で展開する日本のかたちの集大成です。好評だった99年刊「Katachi」に英文を加えた日本語/英語版を、お求めやすい価格とサイズでリニューアル。

論文
短い論文が日英2言語で収録されています。英語のほうが論理的でわかりやすいです(あたりまえか)。
- Japanese forms are gentle and susceptible to change, and have a fragility that evaporates into the atmosphere.
- The gentle, transitive nature inherent in all forms-including that of the nation itself-contains the force that is Japan.
論文の要約
- 神聖なるものを映し出すべき神鏡が錆びている。歪んだ像を見せる。「神聖なるもの」が元のかたちをとどめることがない。
- 楷書、行書、草書から平仮名へ至る漢字書体の変化は、神鏡のようだ。漢字が論理的なのに対し、仮名は情緒的で、日本人の言葉にふさわしい。日本にふさわしいかたちに変わった。
- 日本のかたちは、とどまらず、うつろい、消えてゆく。君が代で謳われる「巌」は、しかし苔むす「変わり得る巌」であって、国体すら変わり得るのだ。その柔軟さこそ日本のかたちなのだ。
関連書
- 原研哉『日本のデザイン』
- 松岡正剛『フラジャイル』
- Sori Yanagi and Yanagi Design Institute, "Yanagi Design"
- 山本七平『「空気」の研究』
と共鳴してます。

