最終更新日
3月20日

ソーシャルネット論 Revisited

 

posted by
石橋秀仁

ソーシャルなんておまけです。偉い人にはそれが分からんのです :Heartlogic」という記事を拝見し、そういえばソーシャルネット論というのを書いたなあと思い出して、3年前の記事の末尾に追記しました。

■追記(2009年2月18日)

3年を隔てたフォロー・アップです。

ヤフーのSNSはmixiの脅威になるまで育たなかったようです。うまくやれば「Yahoo! JAPANが提供する各種サービスのあらゆる場面において、知り合い・友達の顔が見えるようになる」という新しい広告手法につながったはずですが(それがヤフーSNS参入当初の狙いでは?という憶測記事でした)、それを先に手掛けたFacebookのSocial Adsが芳しくないのを見て、「芽が出なさそう」と判断してSNSへの注力をやめたのかもしれません。

mixiはSN機能を組み込んだ「日記コミュニティ」サイトであって300万会員への提供価値はSNS(SN機能そのもの)ではない(のではないか)。

この意味で比較できる存在がFacebookです。Facebook上で何かするというよりは、FriendFeedによってFacebook外で書いたブログの情報やFlickrの写真を取り込むことができる。様々なアプリによってFacebook上でやることが増えているけれど、Facebook自体は無味無臭なSNSに近いのではないでしょうか。これはモジュール型アーキテクチャと言えそうです。

それに対して、当初から日記などの機能を自社開発してきたmixiは相互依存型アーキテクチャと言えます。また、そのmixiもモジュール型アーキテクチャへ移行している。性能が十分になれば相互依存型からモジュール型へ移行するというだろう、というクリステンセン教授の理論(イノベーションへの解)の通りになりました。

モジュール型に移行すればメガ・サプライヤー(アプリ・メーカー)が出現するというのも理論通りでした。今後はmixiのモジュール化が国内メガ・アプリ・メーカーを生み出す可能性があるだけでなく、Amazon EC2やGoogle App Engineのようなクラウド・コンピューティングへの進出も予測できます。(実際にmixiがそうするかどうかは分かりませんが)

この記事を書いた3年前(2006年)より現在(2009年)では『イノベーションへの解』を自分のものにできた実感があります。これは優れた理論です。けっこう難儀しますが、新規事業に取り組む方は、いちど格闘しておいても損はないと思います。

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