GoogleのMatt Cutts氏:SEOは5年後も存在する
09-04-28
posted by
石橋秀仁
Google Webmaster Central Channelにて米GoogleのMatt Cutts氏が"Will SEO still exist in 5 years?"(SEOに未来はあるか?)という質問に対する回答を行った。Matt Cutts氏はこの質問に対して「YES(存在する)」と答えた。同氏はSEOをレジュメを磨き上げることにたとえ、SEOとはウェブサイトをより多くの人に閲覧してもらうための施策だと説明した。SEOスターターガイドなど、SEOに価値がないと思っていたら作成して配布したりせず、SEOはスパムではなく、ホワイトハット(※検索会社、利用者、サイト運営者皆の利益になる手法)なSEOは数多く存在すると述べた。
その補足:
Matt Cutts: Yes, I think SEO will still exist in five years. Google tries to make it so that you don't need to be an SEO expert. [at 0:12]
「はい、SEOは5年後も存在するでしょう。Googleは、あなたがSEOの専門家にならなくてもいいように検索エンジンを開発しています」
Matt Cutts: (And so) my hope is, more and more people keep switching to white hat, more and more people keep learning SEO, but don't neccessarily have to be an expert. [at 1:12]
「もっと多くの人が善玉(white hat)に改心していって欲しい。もっと多くの人がSEOを学びつづけて欲しい。でも、必ずしも専門家にならなくてもいい」
Matt Cutts氏はーーーおおむね「Googleは」と言っても差し支えないでしょうーーー長期的には、SEO会社に頼らず各自(Web制作会社やWeb担当者)が「身の丈SEO」を実施するWebになったほうがいい、と考えているようです。
「5年後もSEOは無くならない」と私も思います。しかし、SEO会社についてはどうでしょうか。
SEO会社には「秘伝のノウハウ」など無くなってしまい、Web制作会社やWeb担当者向けにノウハウを公開し、執筆・セミナー業として小さな産業になるかもしれませんね。日本国内で3ケタ億円の市場などは無いでしょう。
それは本来あるべき姿というか、Webに取って望ましいことだと思います。検索エンジンのあるべき姿とは、コンテンツがSEO(つまり検索エンジンを意識)などされていなくても、適切な検索ができるということです。人間が検索エンジンにあわせるほうがおかしい、主客転倒なのです。この「ふつう」の感覚を忘れてはいけない。
もちろん、現状では「未熟な検索エンジン」のために、Web制作・運用担当者がSEOを意識した方が良いでしょう。しかし、いまは長期の話をしています。
SEOが必要なのは、そもそも検索エンジン技術の未熟さ、発展途上に起因します。「完璧な検索エンジン」(などといったものが現実に可能だとは思いませんが)の実現された日には、SEOが一切不要になるでしょう。
現実には、そこまで行きませんから、ある程度のSEO知識はWeb制作・運用者にとって必要となるはずです。
ただ、そこで求められるSEOの知識とは、「正しいマークアップ」や情報設計(IA)やWebユーザビリティの観点から「あたりまえ」のことに留まるでしょう。その水準をクリアしたサイトに対して、それ以上の「SEO」つまり「検索エンジンを意識した施策」を要しないのが、本来あるべき検索エンジンの姿です。検索エンジンは、Web制作・運用者にとって、空気のような存在になるべきなのです。
普通に考えれば当たり前のことです。技術の進展が人の自然な行いを妨げ、人が機械に合わせているに過ぎない。現状をこのように捉えないと、SEOの将来は見えてこないということです。
Matt Cutts: Google tries to make it so that you don't need to be an SEO expert.
「Googleは、あなたがSEOの専門家にならなくてもいいように検索エンジンを開発しています」
こうなれば、当然ながら悪玉(black hat)のSEO会社は淘汰されるでしょう。たぶん5年か10年くらいのスパンでSEO市場がシュリンクする中で善玉SEO会社しか残らないようになるでしょう。それらは前述のような業態が主で、バックリンクを売るといった業態は無くなっていく運命にあると思います。








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