最終更新日
4月22日

iPod shuffleの使われ方とデザイン改良

 

posted by
石橋秀仁

(連載「新しいiPod shuffleに見るデザイン・コンセプトとマーケティングの関係」)

【ニュースリリース】アップル、画期的な新iPod shuffleを発表
【商品情報】アップル - iPod shuffle - 世界初、あなたに話しかけるミュージックプレイヤー。

もともと、iPod shuffleと言えば、ディスプレイが無く、ミニマルでミニマム・サイズなデザインでした。

ただ、手元を見ずにボタン操作して、押し間違えることもあります。カバンやポケットの中で、向きが分からなくなってしまい、取り出して、目で確認する。

ipod-shuffle-control.png

今度の新モデルでは、リモコンがイヤフォンコードについています。すぐ操作できる、アクセスしやすい位置にコントロール(ボタン)を持ってきました。ボタンの向きも(重力のおかげで)変わらないので、押し間違えの可能性も減ったのではないでしょうか。

(おそらく20年以上前からウォークマンなどで採用されていた方式なので、新しいデザインというわけではありません)

これはジョギングとか、満員電車や人混みの中を歩くときなど、手元を見ると衝突の危険があるようなシチュエーションで、ユーザの安全性を高めるデザインです。

そこには、そういうシチュエーションで使われることを意識したコンセプトの純化があるのでしょう。ペルソナ/シナリオ法のようなユーザ中心デザインを採用したのかどうかは分かりませんが、強いコンセプト、意志の力を感じます。何かを捨て、スリムになるという、ディレクションの意志。

新しいイヤフォン・コントロールは、ユーザに自由なヘッドフォン選択をさせません。ここに割り切りがある。強い意志で、「音にこだわるユーザ」を切り捨てた。。。(もちろん、音にこだわるユーザには、別ラインのiPodを奨めるのでしょう)

シンプルなデザインには、捨てる技術が必要です−−−これは、新しいiPod shuffleというよりは、そもそものiPod shuffleライン自体への評価であるべきかもしれません。

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つづく

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