最終更新日
3月20日

新しいiPod shuffleの新機能(Voice Over)

 

posted by
石橋秀仁

(連載「新しいiPod shuffleに見るデザイン・コンセプトとマーケティングの関係」)

新しいiPod shuffleには、音声によるナビゲーション(Voice Over)機能が追加されました。(※余談:もともとMac OS Xのアクセシビリティ機能群の一部であった音声合成機能の名が Voice Over です。おそらく、それを利用して実装したのでしょう)

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「ミュージックプレーヤーがあなたに話しかけ、曲名やアーティスト名、プレイリスト名を読み上げてくれるのを想像してみてください。驚くほど小さな新しい iPod shuffleは、ユーザに話しかけるという革新的なアプローチで、音楽のまったく新しい聞き方を実現し、また、iPod shuffleとしては初めてプレイリストを楽しむことができるようになりました。」と、アップルのiPodおよびiPhone™プロダクトマーケティング担当バイスプレジデント、グレッグ・ジョズィアックは述べています。

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Voice Over機能は、iPod shuffleにディスプレイが無いことを補うものです。

そもそも、ディスプレイ装置とは何でしょうか? 「ユーザへフィードバックするためのアウトプット装置」です。ユーザへ視覚的にフィードバックする装置がディスプレイです。聴覚的にフィードバックする装置がオーディオ・アウトプット(ヘッドフォン)です。それぞれに得手不得手がありますが、一部の機能要件は代替可能です。

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ですから、VoiceOver機能とは、これまでiPod shuffleが備えていなかった「ユーザへのフィードバック機能」と言えます。フィードバックがあることで、より複雑なインタラクション(コンピュータとのやりとり)が可能になります。

ほかのiPod製品ラインではディスプレイを通じてインタラクションを提供していますが、新しいiPod shuffleでは、それに少しでも近づいた。これまでのiPod shuffleでは、「シャッフル再生のみに割り切ったシンプルなデザイン」という特徴が、「売り」でもあり、「不自由」でもありました。

Voice Over機能には、その「売り」を損ねずに、「不自由」を解消する狙いが、あるのではないでしょうか。

(つづく)

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