定額給付金管理システムのチープなソリューション
09-02-24
posted by
石橋秀仁
Salesforce.comで「定額給付金管理システム」が提供されています。統計局のデータを元に全国の市区町村で必要なライセンス数を計算したら13,720件でした。つまり、7,500円/月×6ヶ月で6億円が、日本全国の定額給付金管理をSalesforce.comにした場合のシステム利用料です。人頭ベースのコストは一人あたり4.5円です。1万2千円を配るのには十分に低いコストでしょう。(追記:後述のようにITだけのコストですが)
なお、コスト単価が最悪になるのは最も人口が少ない青ヶ島村(214人)ですが、それでも一人当たり210円です。銀行振込手数料と同レベルです。まあ、214人なら担当者一人がExcelでやればいいと思います。
人口が多いほどオトクかもしれません。インフラ投資が不要ですからね。なお、15万人以下の自治体は全体の9割、5万人以下は7割、1万人以下は3割です。
Salesforceさんによる導入サポートは400万円くらいだそうですが、ここは自治体の皆様による横の情報共有ができたらいいですね。Salesforceさんがフォーラムとまとめサイトを主催して解決できれば素晴らしい。
でも結局、いちばん大きなコストはITシステムではなく、公務員の人件費でしょう。一説には600億円といった数字がありますが、そのうち200億円くらいが人件費かなと思います。
ITベンダーのBPOでスケール・メリットを出して解決できそうです。どこの役所でも同じような機械的業務をするだけですからね。なんなら海外にアウトソーシングしてはどうでしょうか?
2兆円を配るコストが人件費・決済費・システム費などすべて込みで200億円(1%)になればかなり素敵だと思います。まあ600億円(3%)でも悪くないんではないでしょうか。
というか、(構造改革についての余談ですが)このコスト感で定額給付金を配れるなら、社会保障費25兆円をすべて地方自治体の定額給付金(ベーシック・インカム、1人1年20万円)して、厚労省の社会保障関連の部門を全廃したら、とても効率的ではないでしょうか。数千億円の歳出が浮くと思います。ついでに紹介すると、私の考える理想の構造改革は次のようなものです:(1)あらゆる福祉・社会保障を全廃した上でベーシック・インカム、つまり定額給付金に一元化する(1人1年50万円)、(2)税は消費税に一元化する(税率35〜50%にして、所得税も法人税も廃止)。とにかく政府を機械的に運用できるようにして、役人を8割削減して、税金の大部分を再分配に回す。政府が儲かったら、消費税率を下げるか、定額給付金を引き上げると。マクロ経済政策としての財政政策も、かなりルール化できるはずです。そうして国会議員も100人に減らす。政府の解体と同時に道州制で地方分権すると。(本音を言えば、もっとラディカルな仕組みにしたいのですが、今日のところはこのへんで)
また長い余談を書いてしまった。
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余談
自治体がサポート無しでIT構築を頑張った事例:
* 秋田県大館市 [ IP-PBX導入に関する情報公開 ]
* 見積もり2億円のIP電話を820万円で構築した秋田県大館市から学べること:ITpro
* 大館市 IP電話 Asterisk 間違いだらけのネットワーク作り(576)
大館市役所の方がやったことは素晴らしいです。 中村さん含め、6人の方が1年かけてじっくり構築したそうです。 予算を担当している総務の方と話していて、「VoIP」、「短い音声パケット」、「VLANを切る」などという言葉が自然に出てくるのに驚きました。 サラリーマンなんだから高くても業者に頼めば楽だし、それで給料が下がるわけでもないのに、厳しい地方自治体の収支を少しでもよくするために、ゼロから勉強して構築したのです。 見習いたいですね。 電話にお金をかけすぎた大企業も反省してはどうでしょう?
おまけ








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