SOAの理想は自転車
09-02-17
posted by
石橋秀仁
SOAとは何か、ということを考える中で、スポーツ自転車がよい喩えになると思いました。
最初は完成車を購入します。フレーム、サドル、ブレーキ、ディレイラーなどのパーツごとにアップグレードして置き換えていくことができます。部品がモジュール化されているのがポイントです。これは、部品と部品のインタフェイスが共通化されていると言い換えることもできます。(だから入れ替えても組み合わせられる。組み合わせられるから全体として機能する)
さて、ママチャリを卒業してスポーツ自転車を買ってみようというときに、いきなり100万円のを買いますか?
最初は10万円くらいから始めて、一つずつパーツを交換していく人が多いのではないか、と思います。数年後には100万円の自転車と同じ構成になっているかもしれません。元の10万円の自転車のパーツは何一つ残っていないかもしれません。
結果として100万円の完成車と同じものが手に入るとして、トータルのコスト・パフォーマンスで見れば、最初から完成車を買ったほうが安いかもしれない。しかし、そこには試行錯誤の余地があり、取り返しの付かない失敗を避けることができる。(1回の買い物が数万円であれば)
モジュールを組み替えながら連続的に追加開発していくSOAのイメージに近いと思います。
新規事業のIT投資に、より多くの選択肢を残す (ZEROBASE BLOG)
ひとつクイズを。この世でいちばん柔軟なシステムは何でしょうか? それは「未だ存在しないシステム」です。あらゆる要件変更に対して柔軟です。ドキュメントを書き直すだけですから。このことから、何が起こるか分からない(新規事業という)事業環境におけるITガバナンスの第一原則は「必要になるまで作らない」ことだといえます。ありもの(既製品)のパッケージやSaaS/ASPを活用すべし、という方針です。それらにAPIが備わっていれば、SOAの考え方で拡張可能です。部品を少しずつ入れ替えて拡張していける。結果として一気に500万円投じたとの同じような構成に発展させることも可能。ただ、途中で変更する選択肢(リアル・オプション)が生まれるのが違いですね(前述のように)。
2009-10-29追記:
SOA Manifestoが発表されました。→「SOAマニフェスト」が発表、SOAの意味が再定義された - Publickey








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