Flash動画サイト「作家・佐藤遼子」
作家・佐藤遼子の公式ウェブサイト(satoryoko.jp)を制作しました。当時のインターネット環境では動画配信が現実的ではなかったため、Flashで擬似動画(紙芝居)を実装し、世界観を表現しました。独自の動画プレイヤーで操作性も担保しました。
この仕事への反響としては、JDN DESIGN WEEKLYメールマガジンやWeb Designingで紹介して頂きました。
動画
フルバージョン
(動画に音声はありません)
画面操作の録画
(動画に音声はありません)
公開当時の制作事例紹介文
作家・佐藤遼子さんの公式サイトを作りました。全編映像からなるFlashサイトです。DVDの「チャプター」の概念を取り入れ、最小限のナビゲーションを提供しました。
本件のポイントは「タレント(才能ある個人)の魅力を伝えることに特化したフォーマットとは?」という質問を導き出せた点でした。
経緯
- 当初は一般的なアーティストやタレントのサイトを参考に構成案。一般的な階層構造で、プロフィール、出版物一覧、日記などからなる。
- いまいちしっくりこない。しっくりこない理由について考えた。「階層構造」とは、ユーザビリティを重視したウェブサイト構成のベストプラクティスの一つ。
- 「佐藤遼子」のサイトを見に来る人は、「佐藤遼子」に興味を持ってより深く知りたいという気持ちを持っているけれど、「2クリックで目的の情報に到達できる」といった意味の「ウェブユーザビリティ」が必要か?(急ぐ必要あるか?)
提案
- 「佐藤遼子の魅力をふんだんに伝える」ことをサイトの目的と定義したうえで、どのようなサイトにすべきかゼロベース思考で考えてみよう。
- タレント(才能ある個人)の魅力を伝えることに特化したフォーマットとは?ある種のDVD映像ソフトのフォーマット(コンテンツの様式)を発見。
- 時系列で勝手に流れる(ユーザが自分で「次へ」「次へ」と操作する必要がない)。映像コンテンツでは、時間(間)も表現のひとつになりえる。タレントの世界観を効果的に浸透させやすい。
- 必然的にFlashを採用。「直リンクできない(permalinkがない)」不便が。緩和するため、チャプター単位で頭出しできるように。
- そのほか頭出しの操作(裏技)を用意。分かる人は使ってくださいというもの。
着想は2005年5月。ブランクあり。実質的には9月ごろ出来ていたものの。のべ工数は2.5人月くらい。文章など多くの素材は本人提供。写真は大坪さん、mukkuさん提供。次回更新時には音楽を入れるかも。入れないかも。
制作資料
当時の制作資料(PDF形式、2.4MB)も掲載しておきます。