Zaにおけるマネジメント
セルフマネジメント・テクノロジーZaにおけるマネジメントについて説明します。
Zaで働き始めたばかりの従業員は、見積もりや値付けの技術が未熟なために、取引で大小様々な失敗をするでしょう。そういった従業員の黒字化を支援するのはマネジャーの役割です。
ただし、そういったマネジャーによる支援の必要性は徐々に減っていきます。Zaで働いているあいだに、従業員に自営業者のような自助的マインドセット、つまり「自営力」がインストールされるからです。
目標によるマネジメント(MBO)
P.F.ドラッカーが説いた「目標と自己管理によるマネジメント」 (Management by Objectives and Self-control) を実現するためには、「客観的な目標の定義と、実績のリアルタイムなフィードバック」が必要です。それをラディカルに推し進める道具として「個人採算表」があります。
Zaにおけるマネジャーの役割
自己管理中心の組織においては、従来よりも少ないマネジメントの量で組織を効率的に運営することができるでしょう。
しかし、マネジャーがまったく不要になるわけではありません。
マネジャーは従業員へのトレーニング、コーチング、仕事のあっせんなどといった「黒字社員になるための支援」を担います。とくに「赤字社員」への支援は重要です。
マネジャーは原則として部下への「命令」や「強制」はしません。上に立つ「ボス」ではなく、横や下から支援する「トレーナー」「コーチ」「メンター」「エージェント」といった役割になるのです。
マネジャーは本部に雇われ、ほかの従業員を黒字にする役割を担います。本部費が「税金」のようなものですから、マネジャーは「公務員」のようなものです。
マネジャーがむやみに多い組織は非効率ですから、一部のマネジャーを「専業」ではなく「兼業」にすることも有効です。「プレイイングマネジャー」や「パートタイムマネジャー」が増えることになります。
Zaは組織の「マネジメント過剰」をリストラクチャリングし、組織を「筋肉質」にすることに役立ちます。